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チュータのひとりごと

2004年5月アーカイブ

パワーポイント(1)

 2週続けてOHPからパワーポイントへの切り替えについて述べてきたが,今回は実際にパワーポイントを使った授業について紹介したい。

 中1と中2の英語2は,NHKの「新基礎英語」と教科書「PROGRESS IN ENGLISH」の巻末の英作文を担当することになっている。

 中1の生徒たちには,1時限の授業の予習(家庭学習)と授業の流れを次のように提示している。

A. 予習

1. NHK「新基礎英語1」を毎回きちんと聴く。

2. 月曜日の「Today's Dialog」を暗唱し,会話のやり取りがすらすらと出来るようにしておく。

3. 上記2の英文が書けるようにしておく。

4.  毎時間,「PROGRESS IN ENGLISH」の英作文(1課分)をノートに書いて予習をしてくる。ノートは毎時間,授業の始まる前の休憩時間にチェックする。

B. 授業

1. 予習2のダイアローグを生徒二人で問答する。毎時間カードを用いて生徒を指名する。

2. 小テスト‥予習2のダイアローグから2問,前時の英作文から3問,計5問を出題する。出題形式は,日本語を口頭で与えるので,英訳をする。

3. 相互採点‥小テスト終了後,前後で交換して,相互に採点をする。

4. 新しいレッスンの英作文(プロジェクターを用いて答えを確認)

 パワーポイントの使用は,授業中に実施する小テストの相互採点時に,解答をスクリーンに映し出すことから始まる。

 小テストの出題は,各クラス異なった問題が望ましいので,パワーポイント上に4枚のシートを用意しなければならない。これを英作文の授業で使うシートの前に並べておく。小テストが終わって,生徒たちがテスト用紙を席の前後で交換し終えたのを見計らって,「Daily Quiz Answers」のタイトルのついた各クラス用の答えをスクリーンに投影する。

 相互採点が終わるとテスト用紙をすぐに回収し,その日の英作文の授業に入る。ここからがパワーポイントとOHPとで大きく異なるところとなる。

  つづく
OHP(オーバーヘッドプロジェクター)からパワーポイントへ(2)

 「パワーポイント」なるソフトについては,「チュータ日誌」に掲載するため,「情報」の授業を訪問したときに,よく耳にする言葉ではあったが,中身については,この3月まで全く知らなかった。

 芳野教頭の言葉を受けて,「パワーポイント」で授業をやろうと決めたのが,4月に入ってからであった。幸い学校で購入していた3000アンシルーメン(明るさの単位)のプロジェクターを使用してよいことになったが,新しいノート型のPCを急いで購入しなければならなかった。授業が始まるまでに,ハードとソフトの両面に慣れなければならない課題もあったが,何とかスタートできてほっとしている。

 OHPであろうと,PCの「パワーポイント」であろうと,授業の内容が変わるわけではない。これらのマシーンやソフトは,生徒たちに伝えようとする内容を,効率よく,分かりやすく説明するための工夫をする手段の一つに過ぎない。そう考えたからチャレンジしてみようという気持ちになったのである。

 「パワーポイント」でシートを作る作業に最初のうちかなりの時間を要したが,パターンが決まると,思ったよりも容易にシートが作成できることに気がついた。

 ポイントを一つずつ,しかもアニメーションをつけてスクリーンに映し出すことはOHPにはできないことである。

 リモコンでPCを操作できるので,机間巡視をしながら授業を進めることも可能になった。

 OHPを使用する授業でもそうであったが,PCを使用する授業で教師が注意しなければならないことがある。黒板を使用しないため,授業のスピードが速くなり,生徒がノートに記入し終わる前に,次の説明に入ってしまうことである。時々,「速すぎることはないかな?」と生徒たちに確かめる余裕を持たなければならない。

 「パワーポイント」のソフトには,様々な可能性が秘められていると思われるので,今後も自分の新しいチャレンジとして取り組みたい。

    おわり
OHP(オーバーヘッドプロジェクター)からパワーポイントへ(1)

 この4年間,中2生の英語2を担当してきたが,今年は中1生の英語2を担当することになった。そこで,今までと少し異なった工夫をしてみようと考えていた矢先,芳野敬三教頭から,今やOHPは時代遅れではないかという指摘があった。この言葉がきっかけとなって,昨年度までのOHP(オーバーヘッドプロジェクター)からPCとプロジェクターを使って英語の授業を進める形にした。使用するソフトはもちろん「パワーポイント」である。

 わたしがOHPを使用し始めたのは30年以上も前のことである。最初の頃のOHPはランプが700ワットから800ワットで十分に明るいランプではなかった。15年くらい前に1000ワットの電球を装備したOHPが登場し,ずいぶんとうれしく思ったことを記憶している。

 英語科の一員であるわたしにとってのOHPの魅力は,英語の長文を黒板に書き写す必要がないことと,重ね写しができるため,生徒たちに順序だてて,効率よく説明できることである。また,授業のポイントをシートに書いているため,クラスによる説明のし忘れがないことも大きな利点の一つである。

 ただ,OHPには重ね写しの枚数に限度があることと,少しずつ説明を加えるにはかなりの数の小さなシートを使用しなければならない短所もある。

 OHP用の1枚目のシートはコピー機にかけるため,1枚60円もする分厚いシートを使用しなければならないこと,OHP用の特別なオイルペンが必要なことなども短所の一つであるが,保存すると「かび」が生えるという問題点もあった。

  つづく
子育て

 先日,英語科,尾崎誠治先生の結婚式の披露宴に招待を受けて出席した。日誌でも紹介させてもらったが,趣向を凝らした宴に出席者は皆,それぞれの感動を心に残したに違いない。

 夫婦は最小単位の家族である。1+1=2となり,ここから家庭が出発する。

 本校にも若い教員が数多くおり,子育て真っ最中の教員も多い。

 教育者として,教師が職場の仕事に全力を投じるのは当然であるが,自分の家庭を顧みない教師生活であってほしくないというのがわたしの願いである。

 教師も一つの家庭を持つ社会人であることを忘れてほしくないということである。

 仕事と家庭を両立させることは,懸命にやればやるほど大変なように思えるのだが,実は,そこから人生の充実感を味わえるように思われる。

 子どもは親の後姿を見て育つとよく言われるが,正面から向かってやらねばならないことのほうが多いのではないだろうか。見えないところで気遣ってやる必要はあるが,面と向かって意見を述べ合わなければならない機会は数多いはずである。「後姿」という美しい言葉に隠れて,結果が子どもの現実から目をそむけることになってはならない。

 ちょうど,教師として最も充実している期間に,自分の子育ての期間が重なることが多い。しかし,この期間が重なるからこそ,教師として素晴らしく成長できているのではないだろうか。

 時間が許す限り,自分の子どもと一緒に様々な活動に参加し,共に家族の一員であることを自覚することが,教師生活をより豊かにする原動力になるのではないか。

 自らへの反省を込めて,子育て真っ最中の先生たちにエールを送りたい。

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