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チュータのひとりごと

2005年1月アーカイブ

チュータのひとりごと(152)

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放送部の同窓会(2)

何事も初代というのは大変な努力がいるものである。活動を軌道に乗せるには,人には言えないような苦難を経験する。

しかし,新しい歴史を始める楽しみがあることも事実である。すなわち初代には初代しか味わうことのできない楽しみがあるということである。そのような楽しみがあるからこそ,苦労を進んで引き受けられるのであろう。

初代の偉大さを考えていたとき,次のような考えがわたしの心に浮かんだ。それは,初代であろうと,それに続く者であろうと,45年の歴史の中で,ある時期に縁あって部活動に参加した全員が,何らかの形で放送部に貢献しているのであり,その形が違っているだけだということである。

チュータ日誌の年頭の挨拶で,「続いてこそ道」と記したが,45年の道程において,それぞれの部員が,自分の置かれた立場で,どのように活動に加わったかということが最も大切なことであり,その活動が続いて「道」になるのだと思えた。

このことは,わたしたちの日ごろの教育活動においても言えることで,愛光52年の歴史の中で,自分が置かれた立場でどのような教育活動をしているのかが,最も大切なことであり,それが教師としての思い出となるのではないか。

「教育とは卒業後の思い出なり」というが,「業」という意味を「教師の仕事」と解釈すると,生徒だけではなく,教師にも当てはまる言葉だと思えてくるのである。

 おわり

放送部の同窓会(1)

毎年,年明けに行うことになっていた中学の同窓会が都合で中止になり,少し寂しい気持ちになっていたところ,高校時代の部活動の同窓会が市内のホテルで開催されることに決まり,同級生と一緒に出席することにした。

以前の「ひとりごと」で触れたように,わたしは高校時代,放送部に所属していた。この放送部は「KRC」と呼ばれている。「北高ラジオクラブ」の頭文字を取ったものである。

24名の同窓放送部員が集まった。歴史が古いので1952年から1994年の42年間にわたる卒業生が一堂に会することになった。

それぞれの期の放送部の状況を耳にして,放送部の歴史がよく理解できた。

今回の集まりで,最も感動したのは,放送部を設立した先輩の同窓生にお会いできたことである。創部当時の放送部にはクラブ名(KRC)もなく,部室もなかったという。教室の片隅が活動の場であったと聞いて驚いた。

部活創設から12年後にわたしたちが入部したことになる。45年の歴史を振り返って,わたしたちが放送部員であった頃が,最も隆盛期であったということが分かった。愛媛県大会で,アナウンス部門,朗読部門,番組制作部門のどの部門でも入賞し,全国大会に出場した。愛媛県で総合優勝したのもこの頃である。

わたしが,なぜ部活創設の卒業生に会って感動したかというと,この先輩たちが部活を創設し,活動を続けてくれていなかったら,入賞はおろか,活動そのものもなく,高校時代の素晴らしい思い出が生まれなかったと思ったからである。

つづく


  高3センター試験第2日の時間割

 国語    9:30~10:50
 数学①  11:35~12:35
 数学②  13:50~14:50
 公民    15:35~16:35
参観日(2)

NHK新基礎英語の中で,リズムに合わせて単語を練習する場面があるが,これを何かに応用できないだろうかと常々考えていた。

あるとき,雑誌で子供用のキーボードが3,000円ほどで手に入ることが分かった。11月に注文をしていたのだが,何とこのキーボードが参観日の1週間前に届いた。早速リズムのキーを押して音を出してみたが,子供用のおもちゃであるせいか,教室に響くほど音が出ない。「小遣いの3,000円を無駄にしたなあ。」と思ったとき,ふと,現在使用している「CDラジカセ」の音が,クラス全体に流すには少し小さいことを思い出した。

そして,この二つの問題を解決するのに,別のスピーカーを使用する方法を思いついた。

OAの先生にお願いしたところ,PCに付属しているスピーカーで使用していないものがあると聞いたので,これを貰い受けることにした。

この2個のスピーカーを「CDラジカセ」本体の上に両面接着テープで固定し,音を出してみたところ,素晴らしい音が出ることが分かった。キーボードを接続してみたが,これも見事に素晴らしい音が出た。

配線が少し複雑になることが問題として残ったが,音が小さいという問題は解決した。

ただ,キーボードの操作に慣れていないことが唯一問題であった。そこはいつもの楽観主義で通すことにして,参観日に使うことに決めた。

パワーポイントについては,いつもどおりであったが,キーボードは接続プラグの操作ミスで音が出ないことがあり,冷や汗をかいた。

キーボードのリズムを使って練習をしていたとき,廊下でお母様と一緒に授業を見ていた3,4歳の子どもがリズムに合わせて身体を動かしている姿が目に飛び込んできた。わたしはその可愛い動きを見たとき,授業中であることを一瞬忘れてしまった。リズムの持つ力の大きさを目の前の子どもに教えられたような気がした。

キーボードをどのように利用するかは,さらに工夫を重ねなければならない課題であるが,自分の個性を出せるよう,これからも努力を続けたいと思っている。

  おわり

2013年1月

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