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チュータのひとりごと

2005年4月アーカイブ

チュータのひとりごと(159)

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服装(2)

わたしは,中学生に服装の注意をするとき,先ずネクタイを緩めて見せる。そして少し乱暴な言葉を用いてしゃべってみる。生徒はそれを見て大笑いをする。この後,「君たちが第1ボタンを外しているのは,このわたしの姿と同じなんだよ。」と言っておいて,次に背広の下からワイシャツを引き出し,ズボンの上に出す,いわゆる「シャツ出し」をしてみせる。そして,教壇の上で飛び跳ねると,教室中に笑いの渦が巻き起こる。

わたしは,シャツ出しを「ペンギンルック」と呼んでいる。ペンギンには失礼だけれども,これが見た目にいかに不自然であるかということを教えようとするわたしなりの工夫のつもりである。

最近,「ノーネクタイ」が流行っているようである。数年前,夏に地区別懇談会で沖縄を訪問した時,出席者の中に県に勤務している父親がいた。見ると「オープンシャツ」に柄の入ったものを着用している。職員全員が着用し,冷房費を節約しようとする新しい試みであると聞いた。このような取り組みもあるのだと感心していたところ,その後,夏場に「ノーネクタイ」がいろいろなところで採用されていると聞いた。新しい取り組みとして素晴らしいアイデアだとは思うが,だからといって,わたしは今さらネクタイを外す気にはならない。学校に冷暖房が完備しているので,そのように思うのかもしれないが,授業中,生徒の前では,今しばらくネクタイを着用しようと思っている。

チュータのひとりごと(158)

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服装(1)

生徒の服装の問題は古くて新しい問題である。

 わたしが高校生の頃には,学生帽に鶏卵や油などを塗り,布を固めて帽子の形を整えることが流行した。

たいていは体育科の教員に見つかって没収ということになっていたようであるが,よく帽子のチェックを受けたことが記憶に残っている。

 ただ,この頃のわたしの記憶に,学生服のボタンを外したり,ワイシャツをズボンの外に出している生徒の姿はない。

現在,学校で服装について男子生徒に注意することの多くは,「シャツ出しをしないように。」と,「第1ボタンを必ずとめるように。」である。

わたしは授業で生徒の前に立つ時は,冬であろうと夏であろうと,ネクタイを着用することを自分の習慣にしている。

これは最初に赴任した学校の男子教職員の服装が,「全員ネクタイ着用」であったことが大きく影響しているが,本校に着任したとき,初代校長から,「学校ではネクタイを着用してください。」と言われたことを大切にしたいと思っているからである。

 採用の時に田中忠夫先生が教員のネクタイについて触れたのは,どういうわけか,わたしが最初で最後らしい。このことが,わたしがネクタイにこだわる最も大きな理由である。

   つづく

2013年1月

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