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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと(158)

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服装(1)

生徒の服装の問題は古くて新しい問題である。

 わたしが高校生の頃には,学生帽に鶏卵や油などを塗り,布を固めて帽子の形を整えることが流行した。

たいていは体育科の教員に見つかって没収ということになっていたようであるが,よく帽子のチェックを受けたことが記憶に残っている。

 ただ,この頃のわたしの記憶に,学生服のボタンを外したり,ワイシャツをズボンの外に出している生徒の姿はない。

現在,学校で服装について男子生徒に注意することの多くは,「シャツ出しをしないように。」と,「第1ボタンを必ずとめるように。」である。

わたしは授業で生徒の前に立つ時は,冬であろうと夏であろうと,ネクタイを着用することを自分の習慣にしている。

これは最初に赴任した学校の男子教職員の服装が,「全員ネクタイ着用」であったことが大きく影響しているが,本校に着任したとき,初代校長から,「学校ではネクタイを着用してください。」と言われたことを大切にしたいと思っているからである。

 採用の時に田中忠夫先生が教員のネクタイについて触れたのは,どういうわけか,わたしが最初で最後らしい。このことが,わたしがネクタイにこだわる最も大きな理由である。

   つづく

2013年1月

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