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チュータのひとりごと

2005年5月アーカイブ

教務のひとりごと(162)

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寮日誌(3)

寮の学習が午後7時に始まるため,学校でこの時間まで待機しなければならない。もちろん,学校での仕事が数多くあるので,この時間が無駄になることはない。しかし,せっかく残るのだから,寮へ少し早めに出かけていって,生徒たちの生活の様子をカメラに収めることができるということを思いついた。

今年度4月に入ってから,芳野敬三教頭と八代昌平OA主任に相談をした結果,「寮日誌」を始めようということになった。

早速,八代OA主任が日記のソフトを探し,写真掲載と記事の記入方法を教えてくれた。

1日に写真を2枚掲載し,その記事を書くというものである。写真の掲載日が,実際の日よりも少し遅れることはあるが,「チュータ日誌」では紹介しきれない寮の生活を紹介できるようになり,学校からの情報が増えた。

「チュータ日誌」と「寮日誌」をほぼ同時刻に更新するため,操作が複雑になったことを除いて,今のところ,作成上の大きな問題は起きていない。ただ,初期に,操作ミスをして,寮のトップページが消えてしまい,八代主任に多大の迷惑をかけてしまった。寮のホームページにほぼ半日アクセス不能となった理由は,わたしの操作ミスであったことをお詫びしておきたい。

アクセス数を見ると,1日約400回になっているので,寮生のご父母の大半にご覧いただいていると思っている。

できるだけ多岐にわたる情報をお伝えできるよう,今後も努力を重ねることを約束して,今回のひとりごとを終えたい。

   おわり
寮日誌(2)

クラス担任が面談に来てくれるのを心待ちにしている寮生の多いことが,面談をしてみてよく分かる。自宅生の場合は,毎日家族と接しているため,学校で起こった出来事や友人との出来事を話す相手がいるが,寮生の場合は,この相手が自分の仲間だけに限られる。仲間には話しにくいこともある。


 そのような時,クラス担任が寮訪問をすると,いろいろな悩みや心配ごとを打ち明けられる場合がある。こうなると,1日の寮の面談が一人で終わることもある。しかし,この面談が生徒の持つ問題を解決するきっかけとなるばかりでなく,生徒との信頼関係が深まることにもなる。


寮生の親が安心して学校に子どもを預けられるように,学校は様々な工夫をする必要がある。もちろん,愛光学園の寮は,その歴史の中で,数多くの努力を積み重ねてきた。これは学校と寮が胸を張って言えることである。


しかし,工夫できることが残っていないわけではない。寮の学習や生活で改善できる点は,まだまだこれから出てくるに違いない。


寮のホームページのアップロードに関わった教頭を含む4名の者が,改善の余地があると指摘していたことは,毎日の寮の生活をご父母に紹介することであった。


わたしは,週に2回,中1の「NHK基礎英語」の指導で寮を訪問する。午後7時に夜の学習時間が始まると同時に,放送が天井のスピーカーから流れる。

  つづく
寮日誌(1)

第7回の「教務のひとりごと」でも触れたが,わたしは22歳で英語の教員になったと同時に,塾(寮)舎監として勤務し,学校で英語を教える仕事と,塾(寮)での舎監業務と二つの仕事に4年間携わった。


この4年間の塾(寮)生活のおかげで現在の自分があると言っても過言ではないほど,1日24時間,生徒と共に過ごした経験から様々なことを学んだ。


そのせいか,愛光に赴任してからも,寮には何となく愛着があり,英語以外の業務のほとんどが寮の指導だったこともあって,足を運ぶことが多かった。


42期を中3から4年間,学年主任として担当したとき,わたしはクラス担任の先生方に「1年間に生徒一人につき5回,個人面談をしてほしい。」ということと,「寮生の面談はできるだけ寮に出かけていって,彼らの部屋でやってほしい。」とお願いをした。


1年間に5回,個人面談をするとなると,これは結構努力の要ることである。


寮での1日の面談が約1.5時間から2時間であるため,1日いくら多くても4~5名までである。寮生が25名いると,約1週間連続で寮訪問をしなければならない。もちろん1週間ぶっ続けで寮を訪問することなど,学校の勤務と合わせて考えると到底無理なことである。しかも,自宅生の面談を昼休みと放課後にしなければならないということが加わるので,クラス全員の面談を終了するのに約3週間はかかる。

   つづく


2013年1月

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