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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと(164) ・ 地区懇 ・ 高2修学旅行

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定期健康診断(2)

そのような経験があるので,まあ,何とかなるだろうと思いながら,マイクの前に座った。体育館からの指示で,午後の健診を開始する放送をし,指示を伝え始めたところで,チャイムが鳴った。一瞬,しまったと思ったが,途中で放送を止めることはできない。

 チャイムに負けないよう声を大きくして誘導の指示を伝えたが,果たして,生徒にどのように伝わったのか,今でもよく分かっていない。教室入室の予鈴が鳴ることは知っていたが,まさか,健診開始のチャイムが鳴るとは夢にも思っていなかった。

原稿に放送を2度繰り返す部分がある。わたしが放送を担当していて,最も気にかかることは,同じ内容を2度繰り返して放送することである。放送は1度でよいというのがわたしの考えである。

どうしても放送内容を繰り返さなければならないときには,仕方がないので,表現や抑揚を変えて言うことにしている。こうすれば,言う側も聞く側も単調にならないと思うからである。

実際には原稿を読んでいるのだが,アナウンスは「語りかけ」をしないと,聞いている人が違和感を持つ。この「語りかけ」こそが,アナウンサーの生命であるとわたしは思っている。NHKの全国ニュースのアナウンサーの「語りかけ」には,ほれぼれする。やはりプロは違うと,聞いていていつも思う。

放送をいつまで担当できるか,それはわたしが決めることではないが,担当する限り,自分に可能な最高の「語りかけ」ができるよう,緊張感を持って仕事に臨みたいと考えている。

   おわり

2013年1月

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