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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと(177) ・ 合唱コンクール(中1・中2)

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入試説明会と在校生のご父母(1)

 11月5日(土)に「愛光学園学校説明会」を本校で開催した。

約900名の生徒と保護者の参加があり,午前中に授業参観,寮案内,午後は中学と高校に分かれて,教育課程や入学試験について説明が行われた。

この学校説明会のほかに,行事予定表にも記入されている地域で「入試説明会」を実施している。総務が中心となって,各地域に出向き,学校の教育方針,寮の説明,入学試験などに関する説明を行う。

今年度わたし自身の仕事として,3箇所の地域で説明会を行った。愛光の詳細な情報に初めて触れる入学希望者とそのご父母にお会いできることは,大きな楽しみの一つであるが,実はもう一つ大きな楽しみがある。

それは,本校の入試説明会には,各地域出身のご父母が世話係として手伝ってくださるため,そのご父母といろいろな話ができることである。

わたしが今年度出向く地域の一つに,中1宿泊研修の折に,「スプーン」をわたしに取ってくれた生徒のご両親がいらっしゃることが分かった。これは,以前,「チュータのひとりごと」(第169回)で触れたことがあるが,ここで,その出来事をもう一度振り返ってみよう。

― 2日目の昼食時に生徒たちの列の中に入り,バイキング形式の料理からいろいろ選び,最後にカレーを食べてみようと思って,カレーのコーナーに行き,自分のトレイに乗せた。

生徒が食事をしているテーブルに空いている席を見つけて,そこに腰を下ろした。

横に座っている寮生と話を交わしながら,さあ食べようとトレイに目を向けると,カレー用のスプーンがない。

「しまった。スプーンを取り忘れた。」という言葉が何気なく口から出てしまった。

その時,わたしと会話をしていた寮生の一人が,「先生,ぼく,取ってきます。」と言って素早く立ち上がり,スプーンを置いている場所に取りに行き,わたしのところまで持ってきてくれた。その行動は素早く,いかにも自然な振る舞いであったことに驚かされた。

このような態度は,おそらく彼の家庭で育まれたものだろうと思って,「お父さんやお母さんのおかげで,君のような思いやりのある子供が育ったんだろうね。」と言うと,彼は満面に笑みを浮かべていた。―

チュータのひとりごと(第169回) 抜粋

  つづく

2013年1月

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