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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと(179) ・ 第2学期期末考査(高2廊下と教室)

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入試説明会と在校生のご父母(3)

わたしは,何かをやめるように勧めたのではなくて,「子どもの精神的支えになるには,何をすればよいのだろうか。」と考えてみることも必要ではないかと申し上げたのだと答えると,「分かりました。何か考えてみます。」という返事であった。その後,具体的な事実については教えてくれなかったが,何かを実行したと聞いた。院長の子どもは現役で京都大学の医学部に合格した。

また,寮生の母親がそれまで電話でのみ連絡を取っていたのをやめて,これからは,手紙を書こうと決めたということも聞いている。

この三者に共通することは,一つの「思い」を持って,ある行為が行われているということである。

つまり,目には見えない「心遣い」がある。その目に見えない「心遣い」が,目に見えない人の心を動かすのではないだろうか。人の心が動くと目に見えるものが動いてくる。子どもの「やる気」は心の動きから起こるものであって,人の心は人の心でないと動かせないものではないだろうか。

目に見えない「心遣い」が,最終的に目に見えるものを動かすのだということを意識して,子どもの精神的支えになることができるのは,保護者しかいない。それぞれの立場で,子どものサポートをしっかりすることが,子どもの教育にとって大切であり,それは,入学後も変わらないことであろうと思う。

以上が入試説明会で述べたことであるが,この「体育大会の日に,子どもと一緒にお弁当を食べることが,待ち遠しくてたまりませんでした。」と述べた母親は,まさしく素晴らしい「親の心遣い」ができているのだと実感した。


2013年1月

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