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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと(186)

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ロブバンクと法教育(3)

 当日は,16人の弁護士に加えて,検事,裁判官も参加し,中2の教室で活発に意見交換が行われた。
 授業のテーマと流れは次のようなものであった。

 テーマ
 ある少年の引ったくり事件を題材に,被害者の老婆,町の住人,少年の親の立場に立って,その周囲に与える影響や,少年の立ち直りを期待する言葉を考えさせることによって,法やルールの必要性,それを守ろうとする姿勢を生徒に考えさせる。

 模擬授業
1 自己紹介
2 生徒たちの緊張を解きほぐすためのゲーム(アイスブレイキング)
3 授業の進行予定の説明
4 事件の概要を読み,自分の考えの根拠や,疑問点と質問を考える。
5 授業の目的と判断のための基礎知識の説明
6 グループ討論
7 発表
8 講師の論評
9 弁護士との意見交換
10 弁護士からの感想
11 アンケート用紙配布・記入

 この内容に従って,途中,休憩をはさみながら,1時限目から4時限目まで授業を行った。

 実施後の生徒のアンケートの一部を紹介してみよう。
○ 現役の弁護士さん,判事さんをまじえて本格的な事件について取り扱ったのは初めてで,裁判の難しさというものや議論の重要性が少しわかった気がする。
○ 今まで,弁護士は何をするのかよく分からなかったけど,今日の授業を通して,少し知ることができた。とても大切で難しい役割だなと思った。
○ 法が全てを解決してくれるのではなく,自分自身が意見を持つということが大切だと思った。
○ 弁護士の複雑な感情を体験することで,いろいろな側面から物を見ることができるようになったと思う。
○ 人と意見交換することはむずかしいことで,人と話す時はまず聞くことが大事だということが分かった。

 この法教育の授業は,授業を受けた生徒たちと,学校という教育現場で授業を体験した弁護士の両者にとって,とても有意義な機会であった。ちなみに参加した弁護士のうち,7名が本校の卒業生であった。

 最後に,弁護士会の皆様の熱意と,実施にあたって全面的に協力をしてくれた中2学年部の先生方に感謝したい。     
   おわり

2013年1月

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