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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと(187)

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48期生卒業式とチュータ日誌

 2月1日(水)に愛光高等学校48期生の卒業式が行われた。

 卒業式におけるわたしの主な仕事は,当然のことであるが,日誌用の写真を撮影することである。

 毎年(今年で6回目),舞台に向かって右にある司会席のところで,式の流れを追いながら撮影している。舞台の左にいると,撮影のたびに移動しなければならないため,式の雰囲気をこわすのではないかという思いがあった。

 今年度から卒業式の表彰に「田中忠夫奨励賞」が新設された。この賞は学習の分野で努力が顕著であった生徒たちに与えられる賞で,中学の修了式においても授与されることが決まっている。

 式が進み,父母代表挨拶があった。挨拶は高3父母の代表が,教職員に謝辞を述べるものである。教職員は全員起立して,この挨拶を受ける。

 挨拶の中で,わたしが感激する場面があった。代表の父親が「チュータ日誌」のことに触れてくださったのである。

 日誌が,48期卒業生が中1の時に始まったこと,子どもの写真が出ると家族全員がディスプレイの前に集まったこと,日誌を見ることが日課になったことなど,次々と思い出を語ってくださった。

 わたしは,父母代表の挨拶の中で「チュータ日誌」について触れてくださったことに驚き,しばしの間,写真を撮ることを忘れて直立不動のまま,父親の言葉に聞き入っていた。

 思えば,確かに5年前の9月にチュータ日誌が始まった。「続いてこそ道」という言葉どおりに実践できるかどうか,自信はなかったが,チャレンジしてみようと思ったことを思い出した。

 この父親のスピーチを聞いて,5年半にわたって日誌を続けることができたのは,読んでくだる方の熱い気持ちのおかげであったのだなあと,感謝の気持ちでいっぱいになった。

 不思議なことであるが,5年半の中で,たった一度も「しんどいなあ」と思ってパソコンに向かったことはない。この力は,実は,ご父母や同窓生からいただいていたということが,挨拶の言葉でよく分かった。

 この仕事も,いずれ次の人にタッチしていかなければならない時が来るだろう。素晴らしい感動を得ることのできる仕事であったことが,何よりもうれしいことであり,この感動が長く受け継がれていくことをわたしは願っている。

 お知らせ
 今年度の「チュータのひとりごと」は今回が最終です。

2013年1月

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