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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと 第188回 第2学期始業式(1)

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「チュータのひとりごと」を再開することにしました。できるだけ1週間に1度,日曜日にアップロードできるよう,ベストをつくします。

 

第2学期始業式(1)

2学期の始業式でわたしは全校生徒に次の言葉を紹介しました。

No vision, the people perish. 「幻なければ民滅ぶ」

これは,旧訳聖書の箴言集,第29章18節の文章です。そして次のように話を進めました。 (一部補完しています。 )

 

愛光生にとっての幻とは何でしょうか。

愛光生にとっての幻とは,初代校長田中忠夫先生が一晩で書き上げたと言われている,「われらの信条」 の中に記されている「世界的教養人」であります。

皆さんの立場から言えば,「世界的教養人」に近づくこと,われわれ教師の立場から言えば,「世界的教養人」 を育成することが,愛光にとっての幻,visionだと思います。

 

No vision, the people perish. この言葉は旧訳聖書の箴言集の一文です。幻というと誤解があるかも知れませんが,この場合は, 初代校長田中忠夫先生の口を通して,われわれに神が与えたもの,それが愛光生にとっての幻「世界的教養人」だと思うのです。

 

それでは教養人とはどのような人間のことを指すのでしょうか。

人間の文化について,全人教育の提唱者,小原國芳は次のように述べています。(自分なりにまとめたものです。 )

「人間の文化には六つの分野があります。

学問の分野,道徳の分野,そして3番目は芸術,4番目の分野は宗教,そして5番目が身体の分野, 最後6番目が生活の分野です。

一番目の学問の分野の理想は真理の探究すなわち,真であり,2番目の道徳の理想は善きこと, つまり善であります。そして3番目の芸術の分野の理想は美しいこと,つまり美であります。宗教の理想は,清らかで聖なること, すなわち聖であります。そして,身体の理想は健康であること,つまり健であります。最後の生活の理想は豊かであること, つまり富裕であること,富ということになります。」

つづく

2013年1月

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