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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと 第190回 文化祭

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文化祭

7月の補習期間中であったと記憶しているが,文化祭実行委員の一人がわたしのところにやってきて, 今年度の文化祭のテーマが「扉」に決定したことを報告してくれた。彼は,テーマを告げるとすぐに,パンフレットの「挨拶」 を書いてほしいと言った。「締切りはいつですか。」と尋ねると,間髪を入れずに「明日です。」という答えが返ってきた。 わたしは,「えっ,明日ですか。」と思わず問い返してしまった。

 原稿を書くのにわずか1日しか猶予がないというのは厳しいと思ったが,生徒が帰ってから考え直した。 生徒にしてみれば,本校の教員であれば,これくらいのことは1日でやってくれるのではないか, それを期待して依頼しにきたのだと思い直したのである。

 そこで,すぐに原稿を書き始め,その日のうちに書き上げたのが,パンフレットの文章である。

原稿は完成したが,一つ気がかりなことがあった。それは,文化祭実行委員会の「思い」 と相容れない部分がありはしないかということであった。翌日,実行委員に原稿を手渡し,実行委員会の「思い」を確かめてみた。

「思い」にずれはないということで,掲載されたのが以下の文章である。

 



文化祭実行委員会から,今年の文化祭のテーマが「扉」と決定したことを聞いて, すぐに頭に浮かんだことがある。それは,扉を閉じて新しい世界に向かうか,扉を開いて未知の世界に向かうか, その選択を迫られるということである。

「扉を閉じて新しい世界に向かう」ということは,今までの伝統や慣習を大切にし,守りの姿勢を保ち, 安定感を求めることである。

「扉を開いて未知の世界に向かう」ということは,攻めの姿勢を表に出し, 安定感よりも躍動感に重きを置くことである。

わたしは現在の愛光学園に必要とされるのは,「扉」を開いて, 未知の世界にチャレンジすることであると考えている。50年の歴史を大切にしながらも,扉を開いて躍動感あふれる進歩がなければ, 学校全体が閉塞感に陥ってしまうような気がするのである。

生徒の皆さんと一緒に,扉を開いて新しい進歩の道を歩みたいという思いで,文化祭に臨みたい。

2013年1月

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