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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと 第194回 人間力

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 人間力(1)

今年の体育大会のテーマは「人間力」であった。この人間力という言葉を初めて耳にしたとき, どのように捉えたらよいのか迷ってしまった。どこかで聞いた覚えはあるのだが,自分の頭の中の辞書には, この人間力という言葉がなかったのである。

手元にある三省堂の国語辞典は,「人間」を「他の人間と共になんらかのかかわりを持ちながら社会を構成し, なにほどかの寄与をすることが期待されるものとしての人」と定義している。

では,「力」は辞書ではどのように定義されているのであろうか。同じ辞書で調べてみると,「人や物や社会を, 直接作用して動かしたり変化させたりする根源的なもの」とあった。

「人間」と「力」の定義を合わせてみると,「人間力」とは, 「他の人間と共になんらかのかかわりを持ちながら社会を構成し,なにほどかの寄与をすることが期待されるものとしての人を, 直接作用して動かしたり変化させたりする根源的なもの」と定義づけることができる。

そこで,わたしは体育大会で,「人間力」を,話す自分にも,生徒たちにも分かりやすいようにとの思いから, 「人を動かす力」という言い方をした。

しかし,「人を動かす力」と言っても,聞く側はまだ漠然としていて分かりにくいと思ったので, 人が動くのはどのようなときかと考えてみた。わたしの心に浮かんだのは,教員と生徒とのかかわりにおいて,生徒が心を動かすときとは, 生徒が教員の言動に心から感動したときではないかということであった。

つづく

2013年1月

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