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チュータのひとりごと

2007年12月アーカイブ

学園関係物故者追悼式

11月17日(土)の午後1時から「学園関係物故者追悼式」 が井原彰一神父様(ドミニコ修道会司祭,聖マルチン病院診療内科部長)をお迎えし,父母の会副会長,同窓会会長, ご遺族の皆様が参列し,全校生徒も参加して,おごそかな雰囲気の中で執り行われた。

 

司祭入場の後,学校長挨拶の場で,わたしは次のような挨拶をした。

 

創立から55年が経過しようとしています。本校の第1期生は現在67歳を迎えています。67歳と言えば, まだまだ若い年齢だと思うのですが,残念ながら同窓生のみならず,旧教職員,さらに, 学園に深く関係する方々でこの1年間にお亡くなりになられた方がいらっしゃいます。 ご逝去されたすべての学園関係の皆様のご冥福を願って, 4年目を迎える追悼式を今年もこのように盛大に行うことができることを感謝しています。

 

故人を追悼するということは,故人のご冥福をお祈りするだけではなく,故人がこの世で歩んだ足跡や, この世に残してくださった業績に対して,深い敬慕の念を示すことであるとわたくしは考えています。その敬慕の念こそが, 愛光文化の伝承となると信じるからであります。

 

 また,この世の中に生かされ,生きているわれわれが, 扉を開いて新しい世界に向かってチャレンジする決意を故人に対して表明し,故人の御霊(みたま)に喜んでいただく場が, この追悼式ではないかと述べて始めのことばといたします。

 

わたしはこの挨拶の最後の部分で,「この世の中に生かされ,生きている」という表現を使ったが, その思いはこうである。

 

人間は寿命がくれば,どんな人でもこの世の中に別れを告げなければならない。よく考えてみると, わたしたちが勝手気ままに使えるように思っている自分の身体は,自分の持ち物であるようで,実際には自分のものではない。 この世から去れば,身体は自然にもどさなければならない。このように考えると, 人間の身体は何か偉大なる存在から借り受けたものであるように思えてくるのである。身体を借りてこの地球上に存在していると考えると, この世の中に生かされているという考え方が理解できる。これに対して,人間の心は自分の経験の範囲内で思うように使うことができる。 すると,生きているという能動的な考えが可能であるように思われる。

「生かされ,生きている」と表現したのには,上記のような思いがあったのである。

 

お知らせ

今年の「チュータのひとりごと」は今回が最終です。新年は1月13日(日)から開始いたします。
 学校説明会(2)

小学生の皆さんに分かりやすく言うと,愛光は勉学とキリストの愛の精神を大切にする学校だということです。

勉学を大切にしているというと,勉強ばかりする学校というイメージが生じるかもしれませんので, それだけではないことをお話しておきましょう。

 愛光は厳しさと楽しさの共存を追及しています。

楽しさというと誤解があるかもしれませんが,楽しさと言うのは学校生活が充実していることだとわたしは考えています。

学校生活の充実のために,部活動や行事が準備されているのです。本校には,12の運動部と11の文化部があり, いずれも活発な活動を行っています。門屋(かどや)方典(みちのり)2代校長の時に, 文武両道の打ち出しがあり,その後もその精神は受け継がれていて,中学1年で約90%,中2,中3で約80%,高校1年で約60%, 高校2年で約55%の生徒が部活動に参加し,活動しています。

この部活動は高2で終了し,高3は受験に向けて頑張ってもらいます。

こうして,本校で修得した知性と,徳性を生かして,将来,社会のよきリーダーになってほしいというのが学校の願いです。 アインシュタインは「人間は他人のために存在する。」と言っていますが,まさしくその言葉どおりに, その言葉そのままに生きる社会のよきリーダーを育てたいという夢が本校にはあるのです。

さて,先ほど理事長が挨拶の中で述べましたように,学校の宝は,生徒,そして教職員です。全国各地から同じ志を持ち,かつ, 様々な価値観を持った生徒たちが集まり,その中で自分を磨けるということは,実に素晴らしい人生経験だと思います。

また,ユニークな個性を持った,厳しくかつ心優しい先生が大勢います。

 

ここで,一つのエピソードを紹介したが,その内容については後日紹介させてもらう。

そして,話の結びに,次のように述べてわたしの教育方針の話を終えた。

 

厳しさと優しさを兼ね備えた先生方,そして,全国各地から集まった生徒たちとともに,愛光で学び, 素晴らしい思い出作りをしようではありませんか。「教育とは卒業後の思い出なり」,ここにお集まりの生徒の皆さん, そしてご父母の皆さん方と,ここ愛光の丘で共に思い出づくりができることを願ってやみません。

おわり

2013年1月

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