愛光学園 AMOR ET LUMEN

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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと 第204回 校長室

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校長室(1)

8月に校長に就任してから,3か月が経過した。

 校長の役目の一つに,生徒,ご父母,同窓生,教職員への講話がある。始業式,文化祭,体育大会, 高校部全体集会,中学部全体集会,同窓会,全国各地で実施される入試説明会など,次から次へと話をする機会が与えられ, 他の仕事の合間に原稿を書き,講話に備えてはいるものの,余裕を持って取り組むことができているとは言えない。

 仕事は,基本的には,ある程度楽しみながら,追いかけるようにしてこなしていかないと, 過度のストレスとなることが多い。「チュータ日誌」を担当しているときは,オーバーな表現だと思われるかも知れないが, 毎日楽しみにして見てくださるご父母や同窓生の顔が,本当にディスプレイの奥に映って見えたこともあり,やる気が増幅し, 「チュータ日誌」のタイトルや「チュータのひとりごと」のタイトルが次々と頭に浮かんできたことを覚えている。

 校長職もそのように順調にいけば,素晴らしいだろうなという思いはあるが, 実際はそんなに簡単なことではない。その中で,現在,中1生の英語2を週に8時限担当していて, この授業に対する工夫と授業中の生徒の反応が校長の仕事に対する気持ちを高めてくれているのではないかと思い始めた。

 校長職と授業を同時に担当するのは大変ではないかという声もあったが,わたしは,授業を担当するほうが, 自分のやる気が増大すると考えた。さらに,校長に就任する直前,何人もの中1生から,「英語2の授業はどうなるのですか。 ぜひ授業を続けてください。」と言われ,わたしはすっかり気をよくして,授業を継続することに決めた。今, 本当に続けていてよかったと実感している。授業が終わった後の疲れは感じるものの,爽やかな疲労感である。この爽やかな気分が, 仕事の意欲をいっそう増大させてくれていることに気付いたのはごく最近のことである。

 生徒が授業中に見せる楽しそうで,いきいきとした表情がわたしにとっては最高のプレゼントであり, この生徒の表情に出会えることが,教師の最高の宝であると言えるのではないかと思っている。この考えは,38年前,「全人教育」 のふるさと,玉川の丘で,玉川学園中学部の英語教師と青雲塾(中学の寮)舎監として,教師の道を歩み始めた時と変わってはいない。

 つづく

2009年7月

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